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早くもプール熱が 先月は溶連菌の話題を書きましたが、続いてプール熱も流行中、と報道されました。またまた国立感染症情報センターのデータを見てみると、すでに、少ない年のピーク時に迫る数です。プール熱はふつう夏場に増えるので、この勢いだと夏にはすごいことになりそう。クリニックでも、それらしい人が増えてきています。 プール熱という名前があるので、プールに行かなければうつらない、と思っている人もいるようですが、そうではありません。プールの水を介してうつることもあるらしいと考えられ、実際プールで流行したこともあるため、こういう名前で呼ばれているのですが、「プールでしかうつらない」わけではないのです。 プール熱の正式名称は「咽頭結膜熱」といいます。読んで字のごとく、咽頭(のど)と結膜(眼)に炎症が強く、熱が出る病気です。アデノウイルスというウイルスによっておきるもので、飛沫感染(咳やくしゃみやつばなどを介してうつる)もあり、目やにからもうつりますし、便にもウイルスが出て行くので、手→口という経路でもうつります。 典型的なプール熱では、高熱が出て、眼が赤くなり、目やにが出たり、目が痛くなったりします。のども真っ赤になり、細菌による扁桃炎(溶連菌など)とまぎらわしいこともあります。鼻水や鼻詰まりなどの症状を伴うことも多く、咳や腹痛がある場合もあります。 ときには、眼の症状が明らかでない、のどがそんなに赤くない、ということもありますが、一般に熱は高く、長く続く傾向があります。だいたい4〜5日から、長いと1週間くらい出ることもあります。 プール熱はウイルスによる病気なので、抗生物質は効果がありません。プール熱であることが明らかであるならば、ひたすら熱の下がるのを待つしかない、ということになります。 ただ、プール熱は熱が高いわりに、肺炎などの合併症は少なく、重症にはなりにくいのです。1〜2才くらいまでの小さいこどもではちょっと注意が必要ですが、それより大きい、ふだん元気な子であれば、格別の心配はいらないものです。 最近は、のどや目やにからアデノウイルスを検出する迅速検査が普及しています。これでアデノウイルス陽性ということになると、典型的な症状でなくても、熱が続くだろうと予測できます。ただ、この検査は溶連菌の検査ほどは鋭敏でなく、陰性だからといって、アデノウイルスではない、と断言するのは難しいのです。あくまで参考程度、というところでしょうか。 2006.5 |







