![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
溶連菌の当たり年らしい 新聞にもちょっと載っていましたが、今年は全国的に溶連菌感染症が多いようです。国立感染症情報センターのサイトで見ても、過去10年の中ではもっとも立ち上がりが早い。それもよく見ると昨年暮れから多くなっている。東京都のデータは、さらにくっきりと多い。 溶連菌は、正確にはA群β溶血性連鎖球菌という名前の細菌です。「溶血性」というのは、菌を実験室で培養するときに示す性質をあらわしており、「連鎖球菌」というのは、球形の細菌が連なった形をしているという意味です。この菌は比較的強い細菌で、ふだん元気なこどもでも感染して症状を起こします。 溶連菌感染症の症状は、発熱とのどの痛み。舌が苺のように赤くブツブツした状態になることもあり、身体にかゆみのある赤い発疹が出ることもあります。せきやはなみずはないか、軽いのがふつうです。おなかや頭が痛いと訴えることもあります。 熱が出ていてのどの痛みが強く、せきやはなみずが目立たない場合、私たちは溶連菌を疑います。典型的な場合はのどは真っ赤になり、見ただけでも診断できるほどですが、症状は合っているのにのどはそれほど赤くない、という場合もあります。こういうときは、のどの粘液をとって調べる迅速診断が役立ちます。 溶連菌は抗生物質がよく効きますので、現代では怖い病気ではありません。やっかいなのは、後になって急性腎炎などの合併症を起こすことが時々あるということ。特に、抗生物質を途中でやめたりすると、再発したり、合併症を起こしやすくなるので、長期間(1週間から10日くらい)きちんと飲み続ける必要があります。合併症が出てくるのはふつう溶連菌にかかってから2〜3週後なので、そのころに尿の検査をしておくと安心です。 いつもは、熱は38℃前後で、のどは痛くてもわりと元気、という子が多いのですが、今年は数が多いせいか、高熱になってかなりぐったりする子も目立ちます。しかしそれでも、抗生物質を飲むと1日くらいで元気になってしまいます。 ひとにうつるので伝染病として扱われますが、抗生物質をまる1日飲めば、のどにいる菌の数は激減し、うつる可能性はほとんどなくなります。そういう意味でも、わりに対処しやすい感染症だと言えます。 2006.4 |







