最近のはやりもの

この4月から5月にかけて、胃腸炎がまたはやっています。

冬場、インフルエンザの前に、かなり流行していたのですが、春になって再び・・・という感じ。もちろん同じウイルスとは限らないのですが。

今回は、わりに年齢の高いこどもがかかっているなあという感じがあります。もちろん小さい子もかかってはいるのですが、小学校高学年とか、中学生でもやられている。しかもけっこう熱が上がったり、腹痛が強かったり、何となく長引いている人も目立ちます。一方、あんまりたいしたことなく、何となく気持ち悪い・・・程度で終わっている人もいます。

乳幼児で嘔吐下痢がひどい、脱水が心配なような症状になっている子にはここのところお目にかかっていませんが、いずれにしろ、吐き気が強いときは食べものはひかえて、水分を様子を見ながらごく少しずつはじめてだんだん増やしていく。下痢だけになったら水分を多めに(といっても一度に大量に飲むよりも回数でかせいだほうが効率的)摂るのが基本です。

下痢のときの食べものに関しては、最近ではあんまり制限する必要はないという考えが主流になってきています。むしろ、食べられるようになったらいつも通りの食事を早めに再開する、というのですね。とはいえ、あんまり脂っこいものは避けたほうがいいと思いますが。

その他にここのところ流行っているのが溶連菌感染症と水ぼうそう。

溶連菌はインフルエンザに混じってけっこうみられていましたが、最近また増えてきたようです。5才から10才くらいのこどもで、熱が出てのどが痛い、せきやはなみずはほとんどない、という場合は、溶連菌かもしれません。溶連菌感染症は、とくにこわい病気ではありませんが、抗生物質はきちんと飲んだほうがいいので、疑いがあれば早めに診てもらってくださいね。

水ぼうそうは5月になって増えてきました。これはうつりやすい病気なので、保育園や幼稚園で流行りはじめると、まず一巡するまで続くことになります。発疹の出る2〜3日前から感染力はあるので、どうしてもひろがってしまうのですね。まあ、ふだん元気なこどもで重くなることはまずありませんから、デメリットといえば、1週間くらいお休みしなければならないというだけなのですが。

水ぼうそうには「アシクロビル」という薬があります(「ゾビラックス」などの名前で販売されています)。水ぼうそうのウイルスが増えるのを妨げて重症になるのを防ぐ薬ですが、ふだん元気なこどもの軽い水ぼうそうには、特に使う必要はないものです。

小さい赤ちゃんや、逆に思春期以降の大きい人は、ひどくなることがありますし、アトピー性皮膚炎のひどい人も、皮膚の症状が強く出ることがありますから、医師に相談したほうがよいでしょう。薬を飲む場合は、水ぼうそうの症状が出てから2日以内に飲み始めるべきとされています。

2005.5